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歴史ある『七ツ梅』の銘柄を受け継ぐことになり、いったいどんなお酒を造れば良いのか正直迷いました。
ある時、近所の小売店さんのご主人に相談したところ「じゃぁ一緒に飲みに行こう」という事になり、誘われるままついて行きました。
そのご主人は何を考えたのか居酒屋に入るなり、いきなり全メニューを注文しだしたのです。その時は流石に唖然として開いた口が塞がらず、この人こんなに大食漢だったかなぁと思いました。(笑)。
日本酒も当然全銘柄を注文したのですが、料理が一品二品と運ばれてくると、ご主人は「この酒はこの料理に合うなぁ〜」とか、「この酒は料理に合わないなぁ〜」などと言い始めました。そして、最後に「どぉ、どんな酒を造れば良いか分かった?」と聞かれました。・・・そのご主人は、料理と酒の相性を通じて「酒はあくまで料理を引き立てる脇役であり主役では無い、料理や素材の持ち味を引き出し旨味を増幅させるためのものだ。」ということを、私に伝えたかったのです。・・・「目から鱗」の思いでした。
ようやく私は、『七ツ梅』の味をどうするべきか分かったのです。そしてその味は「どんな料理のジャンルも問わない、飲み飽きしない食中酒を目指そう!」と決めました。
試行錯誤を重ね新酒が出来上がると、早速小売店のご主人に味を見て戴きました。
ご主人は「う〜ん、良いの出来たじゃない。」と言って、飲食店さんに出来たお酒を持って評価を聞いて回ってくれました。内心心配でたまりませんでした・・・というのも、出来た新酒は香り穏やかで味わいもインパクトがあるタイプのお酒ではなかったので、飲食店さんに理解して頂けるかどうか不安だったのです。
しかし、思いのほか良い評価をいただいてほっと胸をなでおろしたことを今でも良く覚えています。
後に小売店のご主人から教えて頂いたのですが、「香り穏やかで、味わいも控え目なタイプのお酒だからこそ、料理や素材の持ち味を活かし飲み飽きさせないんだ!と飲食店さんが言っていた。」という話を聞いて、「自分の考えは間違っていなかった!」「分かってくれる人がいるんだ!」と心強く思い、七ツ梅の味について確信していくことになりました。
この場をお借りして、『七ツ梅』の立ち上げにご協力戴きました、酒販店様ならびに飲食店の皆様に、深く御礼申し上げます。
今後、この『七ツ梅』をフラッグシップにしながら、“神戸・灘らしい味わいのある”商品づくりを目指しながら、より一層品質の向上に努めます。
何卒、皆様ご愛顧下さいますようお願い申し上げます。
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