雄町米特有のふくらみのある深い味わいに、華やかな吟醸香を含み、バランスの良いなめらかな味わいに仕上がっております。熟成が進むにつれトロリと濃厚な旨さが味わえます。
山田錦本来の特徴である、ピンと筋の通ったキレの良い味わいに、米の旨味が広がります。香り良く、軽いタッチの酒質に仕上がっております。
平成7年1月17日、酒造りのシーズン真っ只中に、阪神淡路大震災がありました。気がつくと蔵が全壊するなどの被害に遭い、辺りは一面の瓦礫の山でした。
当時の蔵人は岩手県の花巻市から酒造りに来ておりましたが、10人全員が無事で何よりでした。 しかし蔵人はその年の酒造りを諦めなければならず、とても悔しい思いをしたことと思います。 『蔵がつぶれて屋根が落ち、空しか見えない!』と杜氏は呟きました。 その時は、この地で再び酒造りが出来ることになろうとは誰も知るよしもありませんでしたが、翌年の2月には新工場を設立し再び酒造りが出来るようになったその時の喜びは、今も忘れることが出来ません。『空蔵くぞう』それは『空』ゼロからの出発を意味する酒です。 その時の思いを決して忘れることがないように、自然の恵に感謝するとともに、毎年初心にかえり真心込めて醸すことを誓った“志しの酒”が『空蔵』です。
毎年『空蔵』を楽しみにしていただいている皆様に、美味しいと言っていただけるように今後とも精進して参りますので、何卒『空蔵』を御愛顧下さいますよう心よりお願い申し上げます。